2011年4月22日金曜日

震災後の日本から外国人が消えた理由



報道されているので知っている人も多いかもしれませんが、
今、日本から在日外国人が消えつつあります。

神戸の友達が勤める会社では在日外国人向けの広告売上が
50%も減ったと聞きました。
なので、これは別に東北周辺とか東京に限ったことじゃなく、
日本全体で起こっていることだと思います。

彼らが地震で怖がったのはもちろんありますが、
多くは福島原発に対する不安や、放射線によるものでしょう。
ただ、東京ならまだ原発に近いので逃げ出したくなるのもわかりますが、
関西の外国人までが日本を出ようとするのはちょっと理解できない。

外国人が日本を離れる原因の1つは、
「日本のメディアと海外のメディアが報道している内容の違い」があることです。
初期の原発報道で日本が情報を出し遅れていたこともあり、
海外メディアではかなり過激な報道がされているようです。

日本はパニックを恐れて情報を隠しているとか、
日本政府や日本のメディアは信用ならない、と見る人も多くいますが
このような海外の半分間違ったような報道を見ると、
日本の情報にもある程度の信憑性はあるように思います。



日本では、東京で放射線に汚染された水道水が見つかった、
という報道で騒いでいますが、アメリカでは放射線汚染された雨が降るんじゃないかと本気で心配しているアメリカ人もたくさんいるようです。アメリカに留学している後輩からの情報では、ペンシルバニア州の牛乳から放射線が検出された、といった、かなり怪しいレベルの報道もされているそうです。

これはアメリカだけじゃなく、ヨーロッパなど他の国でも同じで、
この類の報道は新聞やテレビなどで見られる、とのこと。

おそらく、こういう報道が被災地から離れた場所に住んでいる外国人をも不安にさせている、と思います。


また、この記事にもあるように
かなりの留学生が日本を離れている理由の1つに、
「(上記のような報道を見た)家族が死ぬほど心配しているから」
というのはあると思います。


そもそも、日本から地理的に相当離れているアメリカなどで、こういうクレイジーな報道がされているというところがちょっと理解できない。もし仮に、今回の震災がアメリカで起こったとしても、アメリカから直接飛んでくる放射線を本気で心配する日本人はそうはいないでしょう。

それは、日本人が平和ボケしているから、といった単純な話ではないと思います。

これは個人的な憶測なんですが、
日本人以外の多くの外国人(特にアメリカ人)は、普通の日本人以上に放射能に対して「特別な恐怖感」を持っているのではないか、という説。
その背景は、例えばアメリカ人なら冷戦の当事者だったので、核兵器についての恐怖は誰もが共有していることだと推測できます。

(そう言ってしまうと、日本は唯一の被爆国のはずなんですけどね)

理由はさておき、
日本人と外国人の怖がり具合には温度差があるように思います。

ただ、日本からすべての外国人がいなくなったわけではないようです。
今週末に友達と甲子園に行くんですが、
聞くところによると3ケタの外国人が来るらしい。

日本を去らなかった外国人はなぜ去らなかったのか、
本人たちに聞いてみようと思います。

1 件のコメント:

  1. 走り去る自転車男2011年4月22日 22:52

    是非とも甲子園で外国の方々にインタビュー&放射能の心配無い地域のアピールお願いします!

    正直に言うと英語は全然ダメダメなもので・・・

    返信削除