2010年7月18日日曜日

操縦室でハイ、ピース!


おもしろいニュースがあったので紹介します。


簡単にまとめると、
スカイマーク機内で運航中に機長や副操縦士、客室乗務員などが
業務中に記念撮影をしていましたよ。
という記事。

あなたはどう思いますか?
飛行機の操縦中に進行方向を見ていないなんて、怖いと思いますか?

航空法に違反しているって書いてあるから、
法律は破っちゃあかんやろ、って思いますか?

それとも、単純に仕事を真剣にやってないところに腹が立ちますか?

僕がこの記事を読んだ反応は上のどれでもありませんでした。

この記事を読んだ反応。

「は?別にそれくらいいいじゃん・・・」

理由は3つ。

1.ずっと進行方向見るのは無理
進行方向を見てなかったらしいけど、これは写真を撮る間の一瞬のこと。
だいたい、機械じゃないんだから、ずっと(それこそほんの一瞬も見逃さないくらい)
見張ってるなんて無理でしょ?
それに、航空機なんて当然自動操縦機能があるはず。
=安全性に問題があったわけがない。

2.法律違反と呼ぶのはナンセンス
そんなところに法律を持ち出すのはおかしい。
法律で、彼らには見張る義務はあるかもしれないけど、
一瞬たりとも目を離しちゃいけない義務なんてない。
いつ目を離していいかくらい、プロなんだから分かるでしょ。
実際は、航行中も機長たちが「ああ、今の時間はゆっくりできる」みたいな時間帯があるだろうし、機長と副操縦士は飛行中絶対コックピットでおしゃべりしてる。
しゃべってる間は意識が散ってるはずだけど、それも法律違反って言うつもり?

3.格安航空会社に高いサービス(意識)を求めるべからず
スカイマークは国内便のみを扱う格安航空会社です。
僕も一度東京まで行くのに利用したことがありますが、
新幹線とほとんど変わらない値段で飛行機に乗れるのは正直すごいな、
と思いました。
だからきっと、パイロットの給料も安めに設定されているはず。
もちろんそれが安全をおろそかにする理由になるとは言いませんが、
(というか実際に安全をおろそかにしたわけじゃないけど)
格安なのに高いサービス(意識)を要求するのは、
間違っていると思います。僕は。
まぁ、ANAでもどこでも、
運航中に機長と副操縦士が少し目を話すくらいはどこでもやってると思いますけどね。
そう思いません?

コックピットっていう誰にも見られていない密室の中で、
機長と副操縦士がずーーーーっと、
一瞬たりとも「見張り」を怠らずに操縦してる、そんなわけないでしょ。

たまにはリラックスしてるよ。人間なんだから。


でも結局、ほとんどの日本人はそれを認めないと思います。

僕はこういうところに、日本の労働環境の厳しさ(理不尽さ)が表れていると思います。
どんな状況でも、消費者が労働者に高い職業意識と、サービスを求める。
それが「普通」の社会。
だからそれに応えるために、労働者はハードに働くことを求められる。
(昨日、毎月のサービス残業時間が120時間を超えるという女の子に会いました・・・)

僕はそんな高いサービスを求めないから、高い労働も求めないでね、って思います。

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