2012年6月12日火曜日

日本にも取り入れたい!目上の人を褒めるという文化

日本で働き始めて約3年。
社会や文化についていろいろ気付くことがありました。
これまで、海外いいな!という憧れから始まって、英語を勉強し、アメリカ留学も果たしました。その間「やっぱりアメリカの文化はいいな!」と思えることもあったし、「日本ってやっぱりいいな!」と真逆のことを考えたこともありました。
文化はものすごく多くのことを含むので、ハッキリとしたことは言えないことが多いのですが、中でもとりわけ気に入っている文化・習慣というものがあります。

例えば、カジュアルトークの文化があります。(カジュアルトークの文化については過去にもこちらの記事で紹介しました)
カジュアルトークの文化とは簡単に言うと「道行く人に話しかけられる空気」です。日本ではあまり起こりにくく、(例えば)アメリカでは起こりやすいと思います。この文化は外向的じゃない人にはあまり魅力的に見えないかもしれませんが、僕の場合は基本的に人と話すのが好きなので素晴らしい文化だと思えました。

他にも最近気付いたもので、「目上の人を褒める文化」というのがあるように思います。普段から、「褒める」というポジティブな行為は意識してするように心がけているのですが、目上の人を褒めるのはどうしても違和感を感じます。


例えば先日、仕事で客先対応をしないといけない状況があったのですが、素晴らしい対応をした人がいました。肩書きも偉い人なので、当然と言えば当然なのかもしれませんが、僕には賞賛に値する技術だと思えました。
そのとき、おそらく「さっきの対応はさすがですね」とか「すごいですね」といった言葉をかければ良かったのかもしれませんが、どうも言いにくかったのです。
おそらく、ある人を褒めるとき、「褒められた相手より自分のほうが偉い」とか「自分のほうがスキルが高い」ということを暗に伝えてしまうからだと思います
その人が僕をピンチから救ってくれた場合なら言いやすいかもしれませんが、ただ単に「Good job!」というポジティブなフィードバックを伝えたいだけでした。

こんなとき、アメリカの文化では目上の人も褒めてしまうはずだと思います。
というのも、僕はアメリカで「学生が教授を褒める光景」を何度も目撃したからです。
もしかしたら「褒める」という言葉自体が適切ではないのかもしれません。
「褒める」ではなく「ポジティブなフィードバックを送る」としましょう。

この目上とか目下とか関係なく個人として「ポジティブなフィードバックを送る」行為はすごく健全だと思います。良いと思ったものには「いいね!」と言える社会ってすごくポジティブです。そして、ポジティブであることが悪いという人はいないでしょう。
いくら身分が上でも、ポジティブなフィードバックをもらえばうれしいはずです。
それでうれしくないというなら、自分の性格がひねくれていないかを確かめてみたほうがいいでしょう。

日本にもぜひこんな文化を取り入れられたらいいなと思います。
立場や身分を超えて、ポジティブな意見を交換できるようになりたいですね!

ご意見・ご感想あればぜひお聞かせください^^