2010年4月8日木曜日

飲み会参加強制というアホさ



今朝社内メールで今度開かれる飲み会の案内が来ました。

今年も新人が入ってきたわけです。


ウチの会社では(毎年ではないけど)新入社員が入ってきた4月に若手の先輩社員たちと一緒に飲み会を開くのが恒例となっているわけです。


それ自体はいいことだと思います。

右も左もわからない新人と先輩社員が直接話し合う機会を設けるのは重要だと思います。

それによって会社の雰囲気がわかったり、人間関係作りに長けた人ならそういうやりとりを通じて早い時期から人気者になるかもしれません。


でもそのすぐ後に同期の幹事から一言メールでこうありました。

「同期の俺らは参加強制だから」


まぁ去年先輩が同じように飲み会を開いてくれたわけだし、新人にいろいろ教えてあげるのもおもしろいかもしれない。どんな人たちかっていうのも興味あるし。

僕は行きます、と返事をしました。


でも、同期の中国人の同僚と話していると、彼は行きたくなさそうです。

理由は2つ。


行ってもつまんないし、金かかる。


確かに今年一年を振り返っても、飲み会の参加率は低い(まぁ僕も低いですが)


言っておきますが、彼の日本語は最強にうまいです。

なので、日本語がわからないから行ってもつまんないという意味ではないんです。


それよりも、行っても面白い話が聞けるわけでもないしみんなくだらない話しかしない

ということなんです。


考えてみればよくわかります。

僕も大学時代飲み会に行くことはよくありましたが、何度行ってもおもしろいとは思いませんでした。

むしろ、何かにかけてすぐ「飲み会行こうぜ」と言い出す人に疑問を感じていました。


そういう人はよく「飲み会はいろんな人と仲良くなる絶好の機会」とか「飲み会は気が緩んで話も弾んで普段話さない人とも打ち解けられる」とか言いますが、本当にそうでしょうか。


そういう「酔ってるから」という状況の力がないと打ち解けられないシャイな人もいると思いますが、僕は本当におもしろくて仲良くなれそうな奴がいたら自分から話しかけます。かわいい子がいても自分から話しかけます。別にそこに恥ずかしさを持つ必要は全くないと思います。

気になると思えば話しかけて名前を聞いたらいいし、好きならそういえばいい。


欧米人の友達から学んだ重要なことの一つは、人間関係にドライな考え方を持つことでした。

スペインなんかに行くと、ほんとに街を歩いてるだけでキュートな日本人の女の子は声をかけられるそうですよ。別にそれはナンパとか悪いイメージがあるわけじゃなくて、本当にそうやって声をかけるのが自然なだけ。別に女の子のほうも、気がなければニコッとするだけだし、男のほうもすぐ次のセニョリータに声をかける笑


日本人がそうなれとは言わないし、実際そうなってほしくないですが、そんな国もあるんだ~と知っているだけでちょっと気が楽になりませんか?


さて話を戻すと、飲み会ってのは他の人と仲良くなる一つの手段でしかないってことです。

それ以外にも方法はたくさんある。


僕はそういう意味でいわゆる「宅飲み」がすごく好きです。

自分の家に友達を呼んでワイワイするのもいいし、友達の部屋がどんな感じか見るのもおもしろい。

何より安いし、(飲み会好きな人はあの手抜き料理と、超薄いチューハイ、単価計算しても不当に高い飲み放題料金、前日キャンセルしても人数分発生する料金&飲まなくても同じテーブルにいただけで飲み放題料金を払わないといけない等の意味不明ルール、を本当に理解して納得しているんだろうか・・・)


ちなみにアメリカなど欧米諸国は宅飲み文化です。

宅飲みと言ってもアメリカの家はデカイので本気で50人とか100人とか来ても大丈夫です。

いくらデカイと言っても100人とかになってくるとさすがに込み合う感じがしますが、みんなビールを片手に立ち話、というスタイルなのであんまり気になりません。

気に入った人と話せばいいし、こいつキモい!と思ったら「作り笑い&さりげなくステップバック」が黄金ルールです。


今度こそ話を戻すと、日本の飲み会はそういう意味で多人数の中でおもしろいことを言うスキルが求められます。でもこれがとても難しい。

飲み会のような場所でランダムに集まっている人(興味も趣味も違う人)全員に共通して興味を持ってもらう話題なんてなかなかあるもんじゃない。

だから結局よく起こるのは、自分がおもしろいと思ってても他の人がおもしろくない(けど黙らせるわけにはいかないので仕方なく聞いておく)という状況。

この時間って無駄じゃない!?


僕はその中国人の同僚とこの話題で話しこんでしまいました。

なんか変な話ですが、「行きたくないなら行くな!そんなくだらない日本の文化に従う必要はない!!」と説得する感じでした笑

やっぱり飲み会に参加するかどうかなんて個人の自由だし、同期でみんな参加して彼だけ参加しなかったとしても、僕らが彼を非難する権利なんてないし、そんな差別は俺が許さない!!!


なんてね。

でもあいつはやっぱ中国人だ、とか人種差別的発言するやつがいたらマジでキレるかもしれないけど笑

ここではそういう人も実際いそうなのがちょっと怖いところでもあります。



彼は結局、もう少し考えてみる、と言っていました。

やっぱりみんなが行くときに、自分だけ行かないのは勇気がいります。外国人なら特に。

(僕は彼だけのために行くのをキャンセルしようか本気で迷いましたが、前言撤回にもやっぱり勇気がいります)

外国人だから感じるそういうプレッシャー。わかるよ~その気持ち。

でも日本はいつまでもそういう社会じゃダメだと思うんです。

そういういろんな考え方をする人たちの多様性を受け入れられる社会にしたい。


彼が、「来ないという決断」をすることを僕はこっそり願っています。

2 件のコメント:

  1. 普通の飲み会に関してはそうだよね。
    でも、今回は会社の飲み会だし、今年のたくとの仕事は
    「新入社員の不安を取り除いてあげること」じゃないかな。
    楽しくないから行かないって自分の中で完結しちゃうと、周りに与えられるものはないし。
    たくとが飲み会で、新入社員にこういうことを与えようという気持ちで行けば、その飲み会にも意味は出てくるんじゃないかな。

    まあ、仕事のしんどさとかめんどくささとかあったら俺も行かないかもわかんないから、そこはバランスだけどねw

    まあ、がんば!

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  2. まぁこれが勤務時間中に開催されるような飲み会(そんなものあるのかは別にして)なら、義務感を持って会社のために(新入社員のために)そういう役目も買って出るんだけど。
    結局これは仕事とは関係ない飲み会なわけだから、ボランティアと一緒やと思うんよ。

    飲み会で楽しめない人もやっぱり一定数いるわけで、そういう人に無理に来て飲み会の雰囲気を悪くするくらいなら来ないほうがいいんじゃないの、とも思うし。
    実際飲み会好きな人はそう思ってるでしょ。

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