2010年4月15日木曜日

自分はバカだから・・・の口癖はなぜ?



自分はバカだから・・・という言葉を口癖のように言う人がたまにいる。

自分はバカだからそういう難しいことはわかんない。
とか。

自虐的にも聞こえるこの言葉、
なんでこの人は自分のことをバカって言うんですかね?

僕は自分をバカだと思ったことはないです。
まだまだ発展途上だと思ってます。
まだまだ知らないこと・わからないことはたくさんあるし、他人と比べれば能力的にできないことなんて山ほどあります。

考えてみればキリがないです。上には上がいる、というのは本当に正しくて、誰かより上になろうとしてがんばってもどんどん上が見えてくる。
いつまでたっても上に上がれないと、もう上に上がっても意味ないじゃん、って思えてくる。
もうこれくらい上ならいっか~、っていうポイントが必ず来る。

それはトップアスリートでも感じることで、本当にトップを目指す人はそういう休憩したくなる自分との戦いだそうです。

そう思う人がほとんどなのは当然で、
そのほうが人生が楽しいからです。
自分はまだまだ!ってがんばることは
やっぱり疲れます、しんどいです。
それは誰だって同じ。

山登りじゃないですが、ふと立ち止まってみて

「おぉ~こんな上まで来たか!俺もがんばったな!」

って感じるのはすごくうれしい。それは悪いことじゃないし、
そうやって幸せを感じられるならそうしたらいいと思います。
そういう人って満足してる人なんです。もう十分上に来たから
これからはもう上を目指すためにがんばらずに景色でも見ながら気楽に行こう~って感じです。

自分はバカだから・・・って言う人も、実はこれに良く似ている、
と思います。

自分はバカだから、そんな難しいことわからなくていい。
自分はバカだから、そんなこと知らなくていい。
つまり、自分はバカだから、これくらいの高さまで登ったからいいや。
ってことなんです。

別にネガティブなわけじゃなく、本人はけっこう幸せで、満足してるかもしれない。
(もし本人が負けず嫌いだったら別ですが)

自分がバカだと認めてしまえば、わからないこと・できないことが
あっても、なんで俺はこんなこともできないんだ!?って自分を
責めることもないし、周りはみんなできるのに俺だけできない・・・
みたいにプレッシャーを感じることもない。

それってけっこう充実してるんじゃない??

だから、
別に自分がバカだと思ってるならそれはそれでいいと思います。
たどり着くかどうかもわからない山頂を目指して病気になったり、
凍死する人もいます。
自分を痛めつけてまで登る必要はない。
一番上まで登らなくてもけっこう景色は綺麗です。

でも、ほんとにこれ以上上に登らなくていいのか自分に聞いてみるのもいいかもしれない。

人生で一番悲しいことは、もう上に登れないほど年老いたときに、
あのとき登っておけばよかったと後悔することです。

僕自身、今登るのをやめて景色を楽しむことはできるけど、
間違いなくあとから死ぬほど後悔すると思います!

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