2010年3月18日木曜日

先輩におごってもらう時の作法


僕は基本的に年上の人が好きです。
その中でもおしゃべりな先輩が特に大好きです。

年上の人は僕が知らない世界を知っているし、いろんな意味でアドバイスをくれる。
まあ全部のアドバイスが役に立つとは限りませんが。
そこは自分で取り入れるところ、聞き流すところと言った判断が必要です。

そのあたり、最近読んでいる「ちきりん」さんの日記におもしろいことが書いてあります。


さて、本題ですが、

「今日はおごってあげるよ」と言われたとしてあなたはどう反応するでしょうか。

①お礼を言っておごってもらう

②丁寧にお断りする(=相手がかなりおごりたいという意思を示したときだけおごってもらう)

③先輩が後輩をおごるのは当然、(または男は女をおごるのは当然)という顔をする

④逆におごり返す

ここで②は一見礼儀正しいように見える。おごってもらいたいときでも最初に断りを入れることで謙虚に見えるからです。でもこれは個人的に嫌いです。わかりにくいから。
短気な外国人に同じことをしたらおそらく(YES or NO!?)←トヨタの米公聴会のときみたいに笑
と言われること間違いないです。

一番ヒドいのが③。でもこういう人は実は多い。先輩である+男であるという条件が重なるときはほぼイコールおごってもらえるという期待感が膨らむようです笑

「おごられるのは極めて名誉なこと」
若いうちはおごるよりもおごられる経験のほうが多いから仕方ないのかもしれませんが、
おごってみると、おごる人の気持ちというのがよくわかります。
先輩後輩の関係だからおごる、男だからおごるという形式的な理由の場合もありますが、
基本的におごるのは、相手に好意を持っているからです。
さらに「人間関係をもっと近づけたい(仲良くしたい)という意思表示でもあります」
当然ですが、おごってもらってうれしいという態度は必要です。
というか、おごってもらえるときって自然にうれしくないですか?
僕はすごくうれしいので、おごられるときはいつもニコニコしてます。

「おごる側は仲良くしたいと思っているだけ」
②のように一度断ってから様子見作戦は一見礼儀正しいように見えて、おごるほうからみれば実は不快なだけです。おごる側はおごられる側に喜んでもらうため(仲良くしたいため)におごってるわけであって、謙虚であってほしいなんて別に思っていないんです。

おごりのオファーを断るのはすなわち「おまえからおごられる筋合いなんてねぇよ」「悪い気がするしめんどくさいから」と言っているのと同じです。
つまり「相手が人間関係を近づけようとしてるのにそれを突っぱねる行動」なんです。
こんな失礼なことってありませんよね?

平たく言ってしまえば
仲良くしよう」って言うのが恥ずかしいから先輩は後輩(男は女)をおごるんです。

おごる側のことを考えれば②、③の反応がいかに間違ったものかがわかったと思います。
そこで、今日提案したいのが①、④の反応です。

「おごる側にとって素直に喜ばれるのが一番気持ちがいい」
①は理想のアンサー。まさにおごる側が求めている反応です。
僕がだれかをおごるときも、こういう反応をしてくれるのが一番気持ちがいいです。
素直に喜んでくれればそれでいいって思います。
それ以上でも、それ以下でもありません。

「情報にはお金を払うという考え方」
④は全く新しいアプローチ。逆に先輩をおごってしまうというものです。
でも考えてみたら別におかしなことでもなんでもない。
僕は面白い話が聞けるなら、お金を払ってでもその人と話がしたいと思います。

ちょっと前に、アメリカの有名投資家ウォーレン・バフェットとプライベートで食事できる、という権利が数百万円で売られたことがあります。

極端な例ですが、基本的に情報はお金を払って得るものです。
今でこそインターネットのおかげでタダで手に入る情報が多いですが、
ネットがあるからすべての情報がタダで手に入ると思うのは少し危険です。
ネットに書いてある情報は常に正しいわけではないし、
誰でも手に入る情報はそれだけで価値のない情報になってしまうからです。
(就活時代にリクルートの方から、オープンインフォメーションとクローズドインフォメーションという概念を教わりました→またこれは別の機会に説明します)

こう考えれば先輩をおごるのも
別におかしなことでもありませんよね。

高校時代にお世話になった先生がこんなことを言っていました。

「学生は誰にでもどんなことでもタダで質問できる権利がある。
社会人でも質問はできるけど、お金を払うのが礼儀という世界なんだよ」

僕もそう思います。

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