2010年3月13日土曜日

「新卒主義と集団主義」へのコメント


元外大生のブログに面白いことが書かれていたのでコメントしていましたが
書きすぎてしまったのでなぜかここにも載せときます笑

ちなみに元記事はここで。(てか勝手にリンク張っていいんだろうか・・・(汗)


確かにアメリカでは日本のような新卒採用至上主義的な雇用慣行はないですね。
能力があるから採用する。ないならクビ。論理的でわかりやすいです。

一方で、日本の会社では新人や未経験者を会社で育てようという一般的な考え方があると思います。だから新入社員はどんなミスをおかしてもたぶんクビにはならないし(法律的にも解雇は難しいようですが)そもそも1年くらいで活躍することを期待されてもいない。
(もっとロングランで2~3年で教育するくらいの方針のように思えます。)

そこのところ、アメリカではそういう教育をほぼ大学&大学院に任せていると思います。
すでにビジネススクールに行くのは義務的になりつつある(行く人の数がすごいから)って聞くし、会社で教育しようなんて考え方があまりないと思います。一応job training的なものはあるらしいけど、短期間なもの。
基本的に入社したらほぼ一人前に仕事を任せられると聞きます。

どちらの方式にもメリットデメリットがあるからどちらが絶対いいとは言いにくい。
この投稿でもあったように、日本のシステムは新卒採用されないとレールから外れて既卒で理不尽に就職が難しくなるけど、基本的に社内で人を育てる方針なので 未経験者OK とかいう採用広告がいっぱいだったりする。それはある意味能力がない人も含めてみんなに優しい。

アメリカはというと、レールそのものが存在しないから、能力さえあれば採用が決まる。
ただ能力がないなら採用されないし、教育も大学とか大学院に行って高いお金を払わないといけないわけだから社会的にフェアーじゃない。まあそのために返済不要の奨学金とかがあったりするわけだけど、
結果的に貧富の差が広がるということにつながってると思います。

新卒採用の理由は集団主義もあると思うけど、単に海外企業と比べて簡単に人を解雇しにくいからじゃないかと思います。法律で。
それでいていわゆるブラックという残業時間とか労働基準法は破りまくりの会社があるのは矛盾してますが。

日本はアメリカ化してるって言われてるけど、実はヨーロッパ化かなって最近思います。市場は小さくなっていくのに年寄りばかりが権力とお金を持ってて、若い人にはチャンスがない。今やばいスペインなんかはそんな感じらしいです。

今日のニュースでやってたけど、新卒採用も就職氷河期以下に落ち込んだらしいですね。
あふれた若者はどうなるんでしょうか。ニート・フリーターですかね。もったいない。
日本はほんとに若い人を無駄遣いしてますね。

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