2011年2月8日火曜日

オープンソースを利用する方法


このビデオ、以前に紹介した、TEDです。
今回、僕が翻訳した日本語字幕が正式に公式サイトで公開されることになりましたので、お知らせします。
まじめな宇宙旅行の話なので、興味がある方は見てみてください。

このTEDは、とても興味深いアイデアを世界に向けて無料で発信しているサイトで、僕もよく見ています。
すべて英語のプレゼンテーションですが、
世界各国のボランティア翻訳家によって、字幕が作られています。
これは「オープンソース」の一種で、ネットにビデオを公開しておくだけで
地球上の誰かが、無料で様々な言語に翻訳してくれるんです!

実はこれ、世界中のITプログラマーがアップルのitunesに集まって
アプリを作ってくれるのと同じ原理なんです。

ちょっと待って。
「このエンジニアたちはお金を儲けるために作っているので
ボランティアの翻訳とは違うものじゃない?」、って思いませんでしたか?

確かに、iphoneのアプリはappleのapp storeで売るために作られます。
ただ、iphoneのアプリの30%ほどは無料アプリが占めているので、
これはボランティアと呼べないこともないわけです。

じゃあ、なぜお金が儲からないのに時間をかけてアプリを作ったり
翻訳したりするのでしょう?
純粋に「世界に貢献したい、人の役に立ちたい!」という
ボランティア精神でこういうアプリ制作をする人もいるかもしれませんが、
それは少数派だと思います。

むしろそれよりは、アプリ内に表示される広告や、
それによる収入が多いと思います。
それ以外には、
俺はこんなアプリが作れるんだぜ、という
「スキルの証明」として作る人がいると思います。
確かに、あるクリエイターが仕事を探すとき、
履歴書に「iphoneアプリ作れます」と書くより、
「こんなアプリを作りました」と言ったほうが説得力があります。

実際、僕の友人でウェブデザイナーをしてる人がいるんですが、
超クールなデザインのホームページを作って、
それを履歴書と一緒に提出しているそうです。

僕自身も、この翻訳を始めた理由は
「客観的な英語力の証明になるから」でした。
TOEICで満点取っても英語ができるとは限らない、とよく聞きます。
確かに、テストで点を取るのと、
実際に英語の運用能力があるのとは別の話だと思います。

ちきりんも、成長したい!だけではダメな理由」という記事の中で、
インプット(学んだこと)とアウトプット(インプットしたものを使って作りだすもの)の両方が必要だと述べています。

何か得意なこと、好きなことがあるなら、
それを使って何かを作り出してみてはどうでしょうか?
ただ勉強するだけより、ずっと学べることが多いと思います。

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