2011年2月3日木曜日

facebookは友達の枠を広げる

フェースブックが日本でもいよいよ流行ってきて、
日本に受け入れられるかどうか、という議論をよく耳にします。

最近はfacebookとmixiを比較する記事が多いですが、
両者は同じソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ながら
役割は大きく違います。
一番大きく違うのは登録する「友達の種類」です。

自分のマイミクを見たとき、そこにはどんな種類の友達がいるでしょうか?
親友、クラスメイト、部活の仲間、サークルの仲間、など、
多くの人は比較的仲の良い(良かった)友達がマイミクではないでしょうか。

facebookの友達は少し違います。
親友、クラスメイトなどの仲の良い友達はもちろんいるのですが、
そこにそこまで仲の良くない友達もかなりの数います。
一般的なfacebookユーザーの友達を見てみると、会社の同僚、一度しか会ったことがない人、さらに会ったことすらない人も登録されています。

この違いは、内輪での集まりであるmixiと、
オープンな集まりであるfacebookとの違いであると言えます。

オープンな集まりとは、
親しい(親しかった)友達だけじゃなくて、
別に親しくなくても「つながり」を持っておきたいな、とか
連絡先を取っておいて損はしないな、という程度の人もいる集まりです。

同じようなSNSでも実名登録か偽名登録かで、
中で作る友達の種類まで変わってしまうということなんです。

おそらく、facebookが流行り始めのころは使い方がわからないので、
大抵のユーザーはmixiのように親しい友達からアドすると思います。
そこから、そこまで親しくない人、一度くらいしか会ったことがないけど関係を維持しておきたいなと思った人、フォーマルな立場の誰かから紹介があった人、同僚とか(もしかしたら取引先の人からも!?)みたいに、
mixiでは絶対にアドしそうもない人もアドし始めるようになると思います。

すでにアメリカでは、このようなゆるい友達をアドすることが普通になっています。
僕もアメリカのパーティーに行って自己紹介と軽い話をしただけなのに、
その日のうちにアドされたことが何度もあります。
(その人たちとはその後一度も連絡を取っていないですが)

facebookは、
「初めて会って少し話をした人を友達と呼べる」文化のアメリカで生まれ、
mixiは、
「時間をかけて、打ち解けて話せる人を友達と呼ぶ」文化の日本で生まれました。

友達と呼ぶ判断基準がそもそも違うので、日本のfacebookがアメリカのfacebookのようにならない可能性ももちろんあります。

ただ、実名登録が受け入れられれば、
ゆるくてオープンな友達作りも日本で珍しくなくなると思います。

過去関連トピック・・・親友以下の友達を作るメリット

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