2011年1月8日土曜日

親友以下の友達を作るメリット

ある1人の人間の友達関係を考えたとき、2つのタイプに分けることができます。

1.友達が多い人 =広く浅く型

2.友達が少ない人=狭く深く型

あなたはどちらでしょうか?

友達がたくさんいる人は、いろんな種類の人に会うのが大好きです。
自分と違う人、今まで見たことがない人に興味を持つし、
そういう「出会い」に幸福を感じます。

反対に、友達が少ない人は親友が大好きです。
なんでも打ち明けられる友達、信頼できる友達を持つことに幸福を感じます。

この2人、全く違う種類の人間に見えますが、実は共通する点が1つだけあります。
それは、親友がいるという点です。

友達がたくさんいる人はよく「広く浅い」友達関係だと思われますが、
彼らにも親友はいます。友達の数が多いので親友がいないように見えるだけ。

「親友」は友達関係の広さにかかわらず
人間がまともに生きるために不可欠(biological need)なものです。

だから、友達がたくさんいる人の友達関係を考えたとき、
「広く浅い友達関係」なんて本当はおかしい。
正確には、「広く、一部深い友達関係」なのです。

つまり、
友達が多い人には、
親友とは呼べない程度の多数の友達と、少数の親友がいて、

友達が少ない人には、
親友とは呼べない小数の友達と、少数の親友がいる
ということです。

おもしろいのは、親友の数は両者とも少ないということです。
だから、親友は少なくていいんです。
重要なのはむしろ、
親友とは呼べない程度の友達をどれだけ多く作るかということです。
社会学には社会関係資本(social capital)という概念があり、
そんなに親しくない程度の友達をたくさん持っていると
それが社会では資本(お金)になるという意味です。
ここでいう資本とは、年収であったり、社会的な地位であったりです。
おもしろいのは、深い仲の友達を少数持っているよりも、
浅い仲の友達のほうを多数持っているほうがこの効果が高いということ。
実際に、浅い仲の友達をたくさん持っている人ほど、
年収が上がるという統計もあります。

お金以外にも、情報、コネ、いろんな機会(チャンス)などは、
そんな友達ネットワークから訪れる可能性が高い。
日本人はそういうコネを倫理的に嫌う傾向があるのであまり表には出てきませんが、日本以外の国では友達から仕事の紹介を受けるのは普通だし、極端な例では、コネで某国の外交官になろうとしてる友達を知っています。(実際になれるらしいからすごい)
友達関係ってそれくらい自分の生活に直結しているんです。

これって本当に「したたかな友達の使い方」だと思いませんか?
だから欧米人はあんなに無条件にフレンドリーなんですね(笑)

というわけで、友達が多い人はいろんな意味で得をしますよ、
というのが今日言いたかったこと。

さっそく明日から友達作りを始めてみてはどうでしょう?
It's never too late to make new friends!

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