友達のNさんと恋愛の話題になって少し考えたことがあるので紹介します。
Nさんは日本で働くデザイナーで、
ニューヨークで働いた経験もある国際派の日本人女性です。
気さくな性格で、大人びてて、実際僕より何年も年上なんですが、
気軽になんでも話せてしまうような雰囲気を持った人です。
彼氏のほうはアメリカ人で、留学時代からの僕の友達でもあります。
彼は、ヒトコトで言えばとても知的で博学。
それが理由で第一印象では少し人を寄せ付けない雰囲気を持っています。
経歴がちょっとおもしろくて、工学専攻で東アジア学の副専攻、
今は社会心理学者を目指して日本でALTとして英語を教えています。
彼女の心配事とは、彼の知的興味に付いていけないこと、だそうです。
確かに彼はちょっと難しい感じの話が好きなタイプです。
実際、僕が彼と夢中になっていろいろ話している時も、
横で退屈そうな表情をしているのに気付きました。
きっと普段は二人でそういう話をしないんだろうと思います。
僕も二人を見ていてちょっと引っかかっていた、というか
すごく違う性格の二人だから意外な感じがしていました。
世の中には、
「似たもの同士のカップル」と、「正反対のカップル」がいると思いますが、
僕には、この二人は「正反対のカップル」に見えたのです。
だからNさんは二人の違いによく気づくし、(そもそも国籍が違うし)
心配になってしまうこともあるんだと思います。
確かに、
恋人と自分の「違うところ」よりも「似ているところ」に気付くほうがうれしいし、
そのほうが一般的にも「うまくいっている感」があります。
だけど、正反対のカップルでもうまくいっているカップルは実際いるし、
えーっ!っていう男に、すごい美人の彼女がいたりする。
心理学には「相互補完」という言葉があるそうですが、
要するに、2人でバランスが取れた関係であれば、うまくいくということ。
お互いの短所を埋め合って、お互いのニーズが合っているなら、
こういう正反対のカップルもありえる、ということだと思います。
こう考えてみると、
さっきの二人は、実はすごい合ってるんじゃないかという気がしてきませんか?
知的な彼には息抜きになって、ふざけ合う人が必要だとも言えるし、
そもそも知的な会話を求める相手は彼女じゃなくて友達や同僚だっていい。
Nさんはそういうときに、彼に自由をあげられる心の広さがあればいいということ。
というわけで、正反対のカップルでも心配することはないと思います。
実際、似た者同士のカップルより、正反対のカップルのほうが
刺激的でおもしろい恋愛になりそうですね。