2010年5月24日月曜日

好きなことを仕事にすれば問題解決??




好きなことを仕事にするな from 経済学101




最近上の2つの記事のような仕事に関する記事を読みました。

この2つの記事、とてもおもしろいし、考えさせられるので時間があれば
ぜひ読んでほしいと思います。

経済学101の記事では、「好きなことを仕事にするべき」とか「好きなことを仕事にしている人が一番幸せ」という考え方がいかに間違っているかを説明しています。
なぜ間違っているか。それは、好きなことを仕事にしたところで、必ずしも幸せな人生が送れるとは限らないからです。

例えば、大学時代のクラブ活動でお世話になったボイストレーニングの先生。
その先生は音楽の才能があって、歌はうまいし、ピアノは弾けるし、教え方もうまいし、
テレビに出てくるアーティストの伴奏もしたことがあるそうで、(実際にそのシーンをテレビで見て感動しました)まさに、好きなことを仕事にしている一番身近な社会人でした。
僕も含めて部員たちはみんなこの先生みたいに働けたら一番幸せなんだと信じていました。

でもよく考えてみれば、この先生が本当に幸せかどうかは実際はよくわからないんです。

もしかしたら・・・好きなことをしててもお金に困っているかもしれない。(よく考えれば、
だからウチの大学の超弱小音楽クラブなんかにバイト感覚で教えに来ていたのかもしれない)

もしかしたら・・・音楽家としてのキャリアについて悩んでいるのかもしれない。
(高校の常勤講師のオファーをもらっているけど、音楽活動に影響が出るかもしれないからという理由で断り続けている、と言っていたので、有名になる夢を追っている?でも、芸術家としての成功は本当に難しい。もしかして、そういう不安定で先の見えない人生に不安を感じているのかもしれない)

もしかしたら・・・音楽一筋でいるから彼女とうまくいっていないかもしれない。
(音楽と私とどっちが大事なの!?的な究極の選択を迫られたりしていたりして・・・)
※10000%勝手な想像です!

僕らが信じていた、好きなことを仕事にするのが一番幸せ理論、
これは実は、社会を知らない子供の理論なんだと思います。

つまり、好きな仕事さえしていれば人生最高に幸せ、とは必ずしも言えないということ。

じゃあ、どうしたらいいか。

問題は、自分のどんな「好き」を仕事にしたいか、ではなく、「どう生活したいか」です。
つまり、どんな風に生きていきたいか、ということ。
これは本当に人それぞれ違うと思います。

お金もちになって豪邸に住みたい人もいるだろうし、
稼ぐお金はほどほどに、趣味に情熱を注ぎたい人もいる。

激動の人生になってもこの日本を変えたい!という熱い志の人もいるし、
理不尽や雑踏を逃れて地元で友達や家族と助け合いながら生きていきたい人もいる。

僕は、外国の文化、社会、習慣とかの人間の多様性を見たり、話し合ったりするのが好きだから、
いろんな国に住んで、いろんな人に影響されまくりながら生きていきたいな~と思います。

大事なのは、自分が「どう生きていきたいか」は
「どんな仕事がしたいか」とは全く関係がないということ。

これは結構重要なポイントだと思います。

もしかしたら、日本では仕事=やりがいを感じてするもの、という
社会規範的考え方があるのかもしれないですね。

これは、以前の「新入社員研修で合宿させる本当の理由」でも書きましたが
その仕事が自分にとって天職であるかどうかは、自分で決めることです。
決して、研修講師に
「人生の3分の1は仕事をするのだから仕事を楽しまないと人生無駄だから」
という意味不明な論理で説得されて天職だと思い込むものではありません。

仕事に関係なく、自分はこれからどう生きていきたいのか。
考えてみる価値はありそうです。


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